「冬の薬膳セミナー」を2回開催させていただき皆様「腎」のお話に共感いただいたようで、講義終了後に
「うちの子が全部当てはまるからビックリしました」
という方が何名も・・
私も今の若い子を見ていて「腎が弱くなったな」というのは至る所で感じます
そこで今日は「腎虚」についてセミナーの内容一部を公開します
中医学における「腎」とは腎臓機能だけでなく生命エネルギーの源であり、
腎臓・膀胱・生殖機能・脳や骨髄・水代謝などの総称です
子供の頃の体の弱さや老化現象を「腎虚」と呼ぶのですが、症状として
□足腰がだるく腰痛をおこす
□歯や骨が弱い
□耳鳴りや聴力低下
□気力が減退し疲れやすい
□髪に艶がなく白髪が多い
□頻尿や夜間尿が増えた
□物忘れや思考力低下
□不妊症や不育症などの妊娠しにくい体質
などが挙げられます
特に目に見えて急激に変化するのは「白髪」です
20代から増える若白髪であったり、妊活のホルモン治療でホルモン剤をたくさん使った方は
「白髪が急激に増えた」
と悩まれていますがこれは腎が弱っているサイン
腎が弱ると女性の場合、閉経や更年期症状が平均年齢より早くみられることも・・・
↑妊活と腎の話はコチラ
これらを聞くと怖いと感じる方も多いと思いますが、
中医学では「補腎」といって腎を補う漢方や薬膳&養生の考え方があり
腎虚のタイプによって体質に合ったものを補う事ができます
(腎陽虚・腎陰虚・腎精不足など)
これはアンチエイジングとしての予防医学として取り入れられ、
加齢による視力・聴力の低下、足腰の弱り、泌尿器トラブルの進行をゆるやかにする事で健康年齢をのばすなどロコモ予防も期待できます
もちろん見た目年齢を若く保ちたいという美容意識の高い方もひそかに補腎を実践してくれていて、お肌など見た目を褒められることが増えるそう
今回の薬膳セミナーも「補腎」を意識した内容で
枸杞・エビ・黒豆・黒ゴマ・クルミ・ニラ・黒きくらげ
などを食材に使わせていただきました
そして御出汁のミネラルから「鹹味」も補給
おいしく腎を高め、冬を健康に乗り切るメニューです
もちろん、不調症状がつらい方は漢方でしっかり治す事が大事ですので養生と治療の両面から体を元気に回復しましょう