冬は暖かい時期に比べ、冷えや水分摂取の不足により胃の不調や便秘やお腹のハリなど胃腸のトラブルが増えます。
妊活でもトラブルで胃腸が弱っていたり、元々胃が弱いタイプの方は妊活に必要な漢方で胃もたれを起こしてしまったり下痢をしてしまったりと
「飲みたいのに飲めない」
という状況になってしまいます・・・。
(無理そうだと判断した場合は予めこちらで漢方を選別しております。)
また、胃腸が弱いと漢方だけでなく不妊治療のホルモン剤の副作用でも胃痛や下痢などが出てしまいますので妊活をする上で「胃腸機能」は意外と重要です。
今回は「胃」と「腸」どちらを改善するべきなのかをタイプ別でご紹介します
【胃が弱いタイプ】
☑季節の変化で胃腸が弱りやすい
☑ストレスで過食or食欲不振になる
☑げっぷやガスが出やすい
☑消化が弱く食後の膨満感が続く
☑脂っぽいものや刺激物で胸やけを起こす
☑胸のつかえ・胸やけ・ムカムカが起こりやすい
☑食べ過ぎると胃痛になる
【腸が弱いタイプ】
☑食事が合わないと下痢をしがち
☑冷たいものでお腹をこわす
☑ストレスを受けると下痢をする
☑冬の冷えで軟便になりやすい
☑SIBOやリーキーガットなどの「腸荒れ」
☑おりものがダラダラ出やすい
どちらが多く当てはまるでしょうか?
実は中医学では五臓六腑の中では胃腸機能を「脾(ひ)」と呼び、胃腸の機能を同じ1つの臓器として考えます。
この「脾」は胃腸のメイン機能は消化吸収し全身に栄養を送るとされますが、それ以外にも
・脾は統血をつかさどる
→胃腸が弱ると内出血や不正出血など血液の漏れが生じる
・脾は気血生化の源
→貧血や体が弱く疲れやすいタイプは胃腸も原因の1つ
・脾は肌肉と四肢をつかさどる
→痩せて筋肉が付きにくいヒョロっとした体格は胃腸が弱い
・脾の華は「唇」
→胃腸がトラブルを起こすと口角炎や口内炎が出来やすく、唇が荒れやすい
・脾は「裏」胃は「表」
→「胃」という臓腑は脾と表裏関係にある
(現代の胃とは少し異なり、食べたものを細かく砕き下に降ろす臓腑と考えます)
などの働きや繋がりがあり、これらを総合的に診断するのが中医学の診方です。
また、上のチェック表で「胃」「腸」を2つに分けた理由は胃と腸では同じ漢方で効く場合もありますが、トラブルによっては使う漢方処方が全く異なる事から現代的にも捉え分けて考えた方がより効率的に治せます
最近でも胃が弱く夏バテもしやすくなかなか貧血や瘦せ型の体質が治らないという方が長期的に脾を強くする漢方を服用したところ、夏バテでも体重を落とさず食欲も旺盛になったという報告もあります
また、加齢によっても脾の機能は低下しますので年齢とともに胃の不調が増えている方なども漢方が適合すると思います
妊活だけでなく根本の体質を整えたい方はぜひご相談くださいね