着床と漢方のお話

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着床と漢方のお話

神戸も桜が満開になり、王子公園や夙川の桜道も人でいっぱいになっている様ですね

私も夙川方面に用事があったので川沿いを散歩しましたが春の雰囲気にテンションが上がりました

↑川に落ちそうになりながらの撮影です

さて妊活のお話ですが最近の不妊症相談では「着床反応」についてのご質問を多くいただきます

着床時期(排卵の約1週間後)に下腹部に違和感があったりチクチクした痛みが出たりする事があり、医学的には「子宮収縮の痛みかもしれないが基本的に着床と痛みは無関係ではないか(着床痛はない?)」という解釈をされています。

子宮ではこの時期に受精卵が子宮内に潜り込むため炎症や出血を起こす方もいらっしゃるので(排卵出血と呼ばれます)体が過敏な方はこの時期に感覚的に着床を感じているのではないかと思われます

本来は痛みや炎症があれば、自己免疫が異常になっていたり何らかの原因で発生した炎症が着床の邪魔をしている可能性もあるため、極力無くなるように漢方で調整するようにしていますが、お客様には

「この頃(着床期)から急激に胸の張りが強くなったり、体温が上がり火照りが出るようになれば妊娠の可能性があるのかも?」

と言うようなアドバイスをしています。

最近は季節の変わり目で自律神経やホルモンバランスが不安定になりがちなことが影響しているのか、妊娠反応を感じるものの月経が毎回予定通りに始まってしまうという症例も多々あります。

このパターンの女性の注意症状としては・・・

・月経前の水状のおりもの
(おりものは通常排卵前の粘度のあるおりもののみ)

・月経前にあご周りに化膿性のニキビが多数できる

などがあります。

原因の理由として卵管や子宮内に炎症(卵管水腫や子宮内膜炎)があった場合、子宮内膜の分泌期(高温期)に水様のおりものが分泌される事があり着床の妨げになるため卵管造影や子宮鏡検査などで原因を探る必要があります。

このタイプの不妊症の方は、炎症があることが原因で受精卵が細胞分裂しながら卵管を通過する際に栄養となる液体の質が悪いため(体外受精でいう培養液のようなもの)着床までの期間にいい状態に育つことができずに妊娠不成立となってしまうことも考えられます。

これらのトラブルに対しての漢方対応というのは、免疫や炎症の原因が明らかにわかった場合は清熱作用&免疫機能に関する漢方を複数継続していただきながら、内膜や卵巣の機能を高めて根本を強くする事も並行で実施するようにしています。

また、今の時期のように花粉症やアレルギー症状が強く出る時期は体全体がアレルギー反応を起こしやすい免疫亢進状態になってしまっているため根本的な・・・

・花粉症対策

も実は妊活には大事なケアだったりします。

妊活とはいっても卵巣や子宮は体の一部でしかありませんので根本的な体質をしっかり整えながら妊娠に向けて周期ごとのトラブルに対応していくことを念頭に妊活を進めていきましょう

↑季節の変わり目で落ち込みやイライラなど自律神経のお話もよく聞くようになりました

女性は心のコントロールが難しいので我慢せず漢方に頼ってくださいね

 

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